ある日、上司から思いがけない指令がくだりました。
「化粧品開発展に行って記事を書いて～」
業務内容も事務職なので、化粧品に関しての知識は全くと言っていいほど無し。
こんな素人の私になかなかの無茶ぶりがきました。
とりあえず勉強にもなるし行ってみよう！
という事で、インテックス大阪で開催されていた第４回化粧品開発展へ行ってきました。
この化粧品開発展は原料、容器パッケージ、販促製品など、化粧品の研究・企画開発に必要な製品が一堂に出展されています。化粧品を「販売」している企業というよりも、製品の「開発」や「製造」をしている企業を中心とした展示会です。また特別講師によるセミナーの開催や、色々な化粧品・原料等のテクスチャーを試したり、実際に資材を手に取ってみることができます。
会場を歩いていると、さすが美容系の展示会ということもあり、華やかでオシャレなブースが多いように感じました！
中でも商品化をイメージしやすい写真やイラスト、インパクトのあるキャッチコピーを活用しているブースには、たくさんの人だかりができ賑わっていました。
実際にお話を聞いて知識を深めようと思い、気になったブースをいくつか訪問しました。
まずは、「ケイ素」を取り扱う企業のブースです。
ケイ素は少し前から美容や健康に良いとうたわれ、シリカ水などに含まれている成分です。具体的な効用については知らなかったので、スタッフの方の説明に聞き入ってしまいました。水溶性ケイ素を食用として摂取することで、腸内環境を整え老廃物の排出を正常化させ免疫を上げるそうです。つまりデトックス効果があって、しかも免疫力がアップ！
また化粧水などに適量混ぜると、肌への浸透力を上げ血行を良くし防腐効果もあるとのことです。
ケイ素は元々体内に存在する成分のため、安全な原料のひとつとして覚えておきたいと思いました。
次は「マイクロニードル」を大きく掲げたブースです。
エイジングケアが気になる人は必見です。マイクロニードル美容とは、肌内部まで美容成分を浸透させる為に開発された画期的な技術です。美容成分の多くは、分子が大きく肌に塗るだけでは内部まで浸透させるのは難しいものが多いそうです。そこでこのマイクロサイズのニードル(針)を刺すことで、効率的に肌内部まで美容成分を注入し浸透させることができます。
これまで肌に貼って使用するパッチタイプは見たことがありましたが、ニードル入りの美容液は今回初めて見たので興味津々で試してみました。
肌に触れると初めにチクチクッとした感覚がありましたが、その後はスッと肌に馴染みました。美容医療のような痛みやダウンタイムもなく、美容液なのでお手軽で取り入れやすくていいなと思いました。数年前にパッチが出てきた時も衝撃でしたが、日々進化していく美容技術に目が離せません。
今回お話を聞いたケイ素（原料）やマイクロニードル（技術）の他にも、サスティナブルな容器や小ロット生産など、多様化するニーズに対応できる様々な分野の企業ブースがありました。
初めての展示会はトレンドを肌で感じることができて、とても勉強になりました。
化粧品開発展はこれから化粧品を開発するための新たなきっかけや、商材を見つけることができる最適な場所だと思います。また商材に対するこだわりや競合他社商品との品質の違いなどのお話を直接伺うことができ、専門的な相談ができる貴重な場です。
実は、当社も来年１月に東京で開催される化粧品開発展に出展いたします。
私のような素人の方や長年化粧品業界に携われているプロの方にも、化粧品開発の新しい発見・ヒントが見つかるようなワクワクして頂ける展示を目指して準備を進めております。
詳細につきましては、改めてお知らせいたしますので、みなさまぜひご来場くださいね！
